心臓血管外科

診療・各部門

■診療内容

近年、心不全患者数は増加の一途をたどり、心疾患は悪性新生物に次いで日本人の死因の第2位を占めています。そのような状況下で、循環器疾患を有する患者さんそれぞれの状態に合った適切な治療を迅速に実践していくために、当センターでは大阪大学心臓血管外科教室の協力のもと2015年4月より心臓血管外科外来を開設しています。循環器内科をはじめとした院内各診療科からのコンサルトや開業医の先生方からの御紹介に対し、手術適応判断、大阪大学医学部附属病院への入院、手術、術後フォローまでを一貫してスムーズに行えるよう対応しています。

①大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症、②狭心症などの冠動脈疾患、③心筋症や劇症型心筋炎などの重症心不全、④心房細動などの不整脈疾患、⑤大動脈瘤や解離などの大動脈疾患、等です。大阪大学心臓血管外科ではこれらの疾患に対し、従来の手術に加え、人工心肺を用いない冠動脈バイパス術や小切開手術(MICS: Minimally Invasive Cardiac Surgery)、ロボット支援手術、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)、ステントグラフト内挿術等の低侵襲で最先端の手術を実施しています。また、重症心不全患者に対する補助人工心臓装着術や心臓移植術の件数は本邦トップクラスです。

■当科の特色

当センターでは今後も循環器内科と心臓血管外科との間で緊密な連携をとり、今まで以上に地域医療に貢献できるよう努めていきます。緊急手術を要する疾患につきましても積極的に対応いたします。心臓血管疾患に関することでご相談されたい患者様がいらっしゃればいつでも当センター循環器内科もしくは心臓血管外科までご相談下さい。

主な対象疾患

①大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症、②狭心症などの冠動脈疾患、③心筋症や劇症型心筋炎などの重症心不全、④心房細動などの不整脈疾患、⑤大動脈瘤や解離などの大動脈疾患等

 

■当科の診療実績

2022年上位疾患(外来)
疾患名 件数
静脈炎及び血栓(性)静脈炎 268
アテローム<じゅく<粥>状>硬化(症) 232
下肢の静脈瘤 194
大動脈瘤及び解離 145
心不全 119
その他の凝固障害 83
本態性(原発性<一次性>)高血圧(症) 63
リポタンパク<蛋白>代謝障害及びその他の脂血症 53
胃食道逆流症 52
心臓及び血管の挿入物及び移植片の存在 47
詳細不明の糖尿病 40
COVID-19 40
浮腫、他に分類されないもの 36
その他の動脈瘤及び解離 36
狭心症 33

 

■外来診療担当表

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■大阪大学 心臓血管外科

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■当科の診療担当医

医員(非常勤)
河村 拓史
Takuji Kawamura