糖尿病内科

診療・各部門

当科の特色・診療実績

糖尿病内科は、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、高尿酸血症を中心とした代謝疾患を診療の対象疾患としています。教育入院からCSII(Continuous Subcutaneous Insulin Infusion:持続皮下インスリン注入療法)、CGM(Continuous Glucose Monitoring:持続血糖測定)、SAP (Sensor Augmented Pump)療法まで、幅広い医療を提供しています。

入院では、血糖コントロールや合併症の精査のみならず、糖尿病に対する知識を深め、自己コントロールの方法を学んでいただきます。そのために、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士など、チーム一丸となって医療と情報を提供します。CDEJ(Certified Diabetes Educator of Japan:日本糖尿病療養指導士)も多数在籍しており、科学的根拠に基づきつつも個々人に合わせたオーダメイド医療を目指しています。糖尿病教室や運動療法指導、認定看護師によるフットケアも行います。

当科は、糖尿病合併症の発症予防のために早期からの治療に重点を置いておりますが、合併症が発症してしまった場合も、眼科、腎臓内科、循環器内科、脳卒中内科、皮膚科などと院内連携をとっております。

2023年次の当科主観の入院患者数は148名で、多くが糖尿病患者さんです。当科共観の入院患者数は363名で、他科で入院された場合も糖尿病治療を担当させていただく場合があります。一方、2023年次の当科外来患者数は新患38名、再診3,001名です。

日本で1000万人もの患者数と推定される糖尿病(2016年)。近隣の先生方とも連携し、地域の中核病院としての役割を果たして参る所存です。

ウゴービについて

当院で、肥満症治療薬(GLP-1受容体作動薬。ウゴービⓇ皮下注。注射薬)が保険診療で使用できるようになりました。下記の①と②を満たす患者さんが対象となります。(当院では自費診療はおこなっておりません)

①高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断がなされており、いずれかの疾患で適切に治療薬の服用が行われている(初診時に、かかりつけ医からの診療情報提供書とお薬手帳をご持参ください

②BMIが35 kg/㎡以上の方、もしくはBMIが27 kg/㎡以上あり2つ以上の肥満症に関連する健康障害(下記記載の11疾患の内2つ以上)を有する。

<肥満症に関する健康障害>

  1. 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
  2. 脂質異常症
  3. 高血圧
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. 冠動脈疾患
  6. 脳梗塞
  7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
  8. 月経異常・不妊
  9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
  10. 運動器疾患
  11. 肥満関連腎臓病

●注意点

ウゴービ開始までに最低でも6カ月間の通院が必要です。初診から少なくとも6カ月間は、まず、診察、栄養指導、運動指導を毎月受けていただきます(他院での治療期間は含まれません)。6カ月までの通院で十分な減量ができた場合は、ウゴービの適応にならないことがあります。また、ウゴービ開始後に副作用等を認める場合も中止になることがあります。ウゴービの最大投与期間は68週間です。ウゴービ中止後のリバウンドを防ぐ観点からも、ウゴービ開始後も栄養指導等は継続して受けていただき、副作用等も含めて経過観察が必要になるため、毎月受診していただきます。

外来診療担当表

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当科の診療担当医

部長
五郎川 伸一
Shinichi Gorogawa

【専門・認定等】

  • 医学博士
  • 日本内科学会認定内科医/総合内科専門医/指導医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医/研修指導医
  • 日本糖尿病学会近畿支部評議員
  • 日本医師会認定産業医
医長
森川 侑佳
Yuka Morikawa

【専門・認定等】

  • 日本内科学会認定内科医/総合内科専門医/指導医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医
  • 日本医師会認定産業医
  • 緩和ケア研修会修了