診療・各部門
当科の特色|当科の診療実績|対象疾患(歯科)|対象疾患(口腔外科)|当科の診療担当医
■当科の特色
入院手術は症例により兵庫医科大学派遣の日本口腔外科学会指導医・認定医が執刀しています。
当院は一般の歯科医院では治療が困難な疾患を中心に、以下のような患者さんを対象としています。
- 口腔外科患者さん(難抜歯、腫瘍、外傷、炎症、粘膜疾患、顎関節症など)
- 心疾患・糖尿病・脳血管障害など重い全身的合併症疾患のある患者さん(有病者・高齢者)
- 寝たきり状態の方の入院による歯科治療(訪問歯科診療活動と連携)
- 肝炎・ウイルスなど種種の感染症患者さん
- 顎補綴・睡眠時無呼吸症候群(いびき防止)の患者さん
- 歯科医よりインプラント・顎関節症などに際し必要なCTやMRI撮影依頼
- 誤飲・顎関節脱臼などの歯科医院での歯科治療中のトラブル対応
- かかりつけ歯科医のご紹介
総合病院の機能を生かした診療を心がけています。
- 各科の医師との連携が親密にとれますので、疾患についての状態が把握しやすく、適切な歯科治療が出来ます。合併症が発症した場合も、速やかな対処が出来ます。
- 多様な疾患の診療を行っています。複数の科の医師による共観・手術もいたします。
- 放射線・各種検査など病院の設備を使ってより高度で精密な検査が出来ます。
- 入院中の患者さんには精神的・身体的ストレスを軽くして、融通の効く、安心な治療ができます。
■当科の診療実績
疾患名 | 人数 |
歯周疾患 | 629 |
歯科補綴 | 153 |
う歯疾患 | 55 |
抜歯(難抜歯・埋伏歯他) | 123 |
顎関節症 | 21 |
粘膜疾患 | 16 |
唾液腺疾患(ドライマウス含) | 0 |
外傷(裂傷・歯牙破折等) | 10 |
顎骨骨折 | 3 |
腫瘍(悪性含む) | 2 |
三叉神経痛 | 1 |
睡眠時無呼吸症候群 | 2 |
味覚障害 | 1 |
その他 | 144 |
人数 | |
患者統計者延数 | 4,265 |
1日平均患者数 | 17.6 |
新患者数 | 1,014 |
院外紹介患者数 | 151 |
院内紹介患者数 | 202 |
疾患名 | 人数 |
顎骨骨折 | 0 |
顎骨嚢飽 | 3 |
蜂窩織炎 | 4 |
プレート除去 | 1 |
抜歯 | 16 |
腫瘍 | 3 |
止血処置 | 8 |
上顎洞炎 | 0 |
その他 | 1 |
疾患名 | 人数 |
内臓疾患 (糖尿病等) | 77 |
脳血管・脳外科疾患 | 92 |
整形(脊髄損傷等)疾患 | 237 |
循環器疾患 | 29 |
感染症(HBV・HCV・HIV等) | 94 |
呼吸器疾患 | 4 |
皮膚疾患 | 39 |
外科系疾患 | 53 |
泌尿器・腎臓疾患 | 81 |
眼疾患 | 59 |
消化器疾患 | 55 |
産科・婦人科疾患 | 5 |
耳鼻咽喉疾患 | 37 |
その他 | 56 |
年齢 | 人数 |
0~10歳 | 10 |
11~20歳 | 14 |
21~30歳 | 31 |
31~40歳 | 31 |
41~50歳 | 66 |
51~60歳 | 93 |
61~70歳 | 169 |
71歳以上 | 600 |
合 計 | 1,014 |
■対象疾患(歯科)
一般的な歯科疾患(虫歯や歯周病)
抜歯や抜髄などの治療は痛みを伴う場合が多く、全身的な病気があると全身状態が急変する危険性があります。そのような痛みの伴う処置のみを当科で行い、その後の治療については紹介先の歯科医院で引き継ぐ例も多くなっています。
全身的な疾患の患者さんの治療には時間がかかるため、診療できる人数には限界があり、健康な方はできるだけかかりつけ歯科医で治療を受けていただくようお願いしています。
睡眠時無呼吸症候群(いびき防止)
いびき防止装置を製作して装着します。呼吸器内科と連携して効果を判定していますが、成功率はかなり高く、普及しそうです。
■対象疾患(口腔外科)
外傷
歯の破折、脱臼・顎骨の骨折・口腔内や口唇の裂傷など
炎症
骨膜炎、膿瘍、骨髄炎、歯が原因の蓄膿症(歯性上顎洞炎)など発熱、腫脹がひどい時は入院が必要な時もあります。軽度の場合は切開や、抗生物質などの内服や点滴をいたします。
難抜歯
親知らずや埋伏歯、外傷歯、過剰歯など抜くのが困難な歯
のう胞
顎の骨の中や口唇・頬粘膜などに様々な原因で軟らかい組織に包まれた円形の袋状の出来物で、歯や小さな唾液腺など原因はさまざまです。
腫瘍
顎骨の中、頬や口唇の粘膜、舌などに出来ます。良性か悪性かの診断が重要です。
顎関節症
最近非常に患者数が増えています。バイトプレーン療法を中心に、薬物療法、理学療法など保存的治療を中心に行っています。無効例には関節洗浄療法、徒手的授動術を行っています。重症の場合関節鏡下剥離授動術がありますが、そのような症例には遭遇しておりません。
神経疾患
激痛を繰り返す三叉神経痛、顔が動きにくくなる顔面神経マヒなども当科の対象となります。
口腔乾燥症
全身的疾患(糖尿病など)、多種の薬剤の服用、生活習慣など多くの原因があります。生活指導、人口唾液、漢方薬など対応も様々です。
粘膜疾患
細菌やウイルス性の口内炎、腫瘍、外傷など粘膜疾患は多様です。
唾液腺疾患
唾石、唾液腺腫瘍、分泌亢進・減少、炎症などがあります。
放射線撮影
インプラント補綴に際して、CTやMRI診断が必要な症例で開業医の先生から撮影依頼を受けております。口腔外科を専攻された先生からの画像診断依頼も増えております。
病理診断
口腔疾患の病理診断は特異な症例が多くあります。当院検査科(病理診断)の口腔病理にも精通した日本病理学会認定医が迅速に診断いたします。お気軽にご相談ください。