セカンドオピニオンとは
セカンドオピニオンとは、直訳すれば「第二の意見」という意味になります。具体的には、診療や治療方針についての主治医以外の医師による意見のことをいいます。
患者さんやそのご家族が主治医から病状や治療方針について説明を受けられても専門的な知識や情報がない場合はご自身で治療方針を決定することに不安を覚える方もおられると思います。そこで、主治医以外の医師の意見を聞くことにより、さらに具体的な比較ができるようになり、患者さんご自身にとってより納得のいく医療を選択出来ることになります。
星ヶ丘医療センターは基本方針で「患者さんの意思を尊重した医療を行う」ことを宣言しております。セカンドオピニオン制度を積極的に推進することにより、患者さんが最適な医療を選択出来る一助になればと考えます。
当院では、他の医療機関に受診中の患者さんが当院医師のセカンドオピニオンを受ける場合と、当院に受診中（入院中）の患者さんが他の医療機関の医師によるセカンドオピニオンを受ける場合のどちらにも対応いたします。
当院でセカンドオピニオンを受けるには
現在受診中の医療機関の医師から病状や治療方針について十分な説明を受けたが今のままの治療方法でよいのか、他に最適な治療方法がないのか、などご自身で判断できず困っている患者さんやそのご家族がおられましたら、是非当院でのセカンドオピニオンをお受けください。別の医師の意見を聞き、治療方針を具体的に比較することで、より最適な医療を選択することが出来ます。
なお、セカンドオピニオンはあくまでも当院の医師による所見を提示するもので、現在受診されている主治医の診断、治療方法を裁定（ジャッジ）するものではありません。また、どのような治療方法を選択されるかの最終判断は当院の医師が行うのではなく患者さんご本人、またはご家族が行われるものであることをご了承ください。
当院でのセカンドオピニオンを希望される患者さんは「セカンドオピニオン利用申込書」に現在治療を受けている主治医からの紹介状と検査データ、画像データ、病理標本等の所見に必要な資料を添えて医事課（本館1階）にお申し込みください。
患者さんご本人でない場合はさらにご本人自筆の同意書が必要です。患者さんが未成年の場合は健康保険証等で続柄を確認させていただきます。医師の精査、所見にはお申込みから1週間ほど要し、その後担当医による説明を行います。説明いたしました内容は現主治医にも書面にて報告いたします。
なお、下記のような患者さんはセカンドオピニオンの対象とはなりませんのでご注意ください。
- 医療訴訟を目的とされている方
- 現主治医と感情的にうまくいかないなどの理由で当院への転院を希望されている方
他院でセカンドオピニオンを受けるには
当院を受診中（入院中）の患者さんで他の医療機関の医師によるセカンドオピニオンを希望される患者さんがおられましたらご遠慮なく担当医師や看護師、医療相談室にお申し出下さい。必要なデータや、紹介状をご用意いたします。（一部、資料によっては有料となるものもあります。）ただし、病状によっては時間的な余裕がなく、ご希望に添えない場合がありうることをご了承ください。
患者さんのなかには主治医にセカンドオピニオンを申し出ることは診断に対して不信感を抱いていると思われるのではと躊躇する方もおられますが、決してそのようなことはありません。病状によってはさまざまな治療方法を選択できる場合があります。その中から最終的に治療方針を決定するのは患者さんご自身です。セカンドオピニオンの必要性を感じられましたらご遠慮なく医事課へお申し出下さい。
セカンドオピニオンの費用
- 30分 11,000円（税込）
- 30分を超える場合は、60分（最大延長）まで +11,000円（税込）
※セカンドオピニオンには健康保険は適用されないので全額自己負担になります。
セカンドオピニオンに必要な書類
- セカンドオピニオン利用申込書
- 診療情報提供書
- 検査、画像データ、病理標本など所見に必要な資料
- 同意書（ご本人以外の場合）
- 患者さんが未成年の場合は続柄が確認できるもの（健康保険証等）
- マイナンバーカード（または健康保険証）
ご相談をお受けできる疾患
| 診療科 | 対象疾患 |
|---|---|
| 脳卒中内科 | 脳梗塞 |
| 小児科 | 小児腎臓疾患 |
| 外科 | 胃がん、小腸がん、大腸がん、胆道がん、肝がん、膵がん、GIST |
| 脳神経外科 | 未破裂脳動脈瘤、脳腫瘍、内頸動脈狭窄、もやもや病 |
| 整形外科 | 脊椎外科疾患、リウマチ性疾患、スポーツ疾患、股関節・膝関節疾患、上肢疾患（肩除く） |
| 消化器内科 | 胆道がん、膵がん |
| 泌尿器科 | 前立腺がん、神経因性膀胱、膀胱がん、尿失禁・排尿障害、精巣がん、その他の男性生殖器がん、 副腎腫瘍、腎がん、後腹膜・腹膜腫瘍 |
| 形成外科 | 皮膚良性・悪性腫瘍、瘢痕、ケロイド、外表先天異常、顔面軟部組織損傷、眼瞼下垂、美容整形治療後 |