令和6年度を迎えて
2020年春から始まった新型コロナウイルスによるパンデミックも昨年5月には5類相当に移行し、ようやくひとつの区切りを迎えました。当院では昨年10月に新型コロナ専用病棟を閉鎖するまでの3年半、全病院を上げてこの難敵に正面から立ち向かいました。初期のデルタ株の死亡率は4.9%(大阪府)もありましたが、完全防護装備で鼻咽頭の検体採取や専用病棟での業務を遂行しました。また、今年は元旦から能登半島地震が起こり波乱の幕開けとなりました。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。当院は発災直後から能登の公立病院へスタッフを派遣し、診療業務の補助、患者さんのケアにあたりました。このように当院はこれまで率先してパンデミックや災害に全力で対応してきました。これからも日常の診療業務に加えて、有事に際しては公的病院としての責務を忘れず、地域医療を支えて参りたいと存じます。
新年度からは21名の常勤医師が新たに赴任してくれます。数年間非常勤対応してきた呼吸器内科やスタッフ一新の脳外科、形成外科、増員の消化器内科、整形外科を含めて大幅な診療力アップとなります。新入職者を迎えて職員一同新たな気持ちで、益々地域の皆様の健康・福祉の増進に貢献できるよう尽力して参ります。新年度も引き続き星ヶ丘医療センターをご支援ご指導いただきますようお願い申し上げます。
令和6年4月1日
院長 細野 昇