奇跡の花 リュウゼツラン

「リュウゼツラン」をご存知ですか?
リュウゼツラン(竜舌蘭)は、数十年に一度だけ花を咲かせる植物で、別名「センチュリープラント(世紀の植物)」と呼ばれています。
当院のリュウゼツランは、アオノリュウゼツラン(Agave americana)と呼ばれるものです。
こちらのページは、「世紀の植物」と呼ばれる、当院のリュウゼツランの開花までの成長記録として開設しました。
2017年5月下旬から観察をスタートし、同年7月18日待ちに待った開花を迎えました。約2ヶ月におよぶ開花までの記録をご覧ください。
開花までの日々
リュウゼツランに対する思い ~病院や患者さんにとってリュウゼツランはどんな存在か ~
星ヶ丘医療センターでは毎年の早春には梅の花、そして春には満開の桜が見事に咲き誇り、まさにGarden Hospitalともいえるような様相を呈します。このような美しい花々は年に一度であるからこそ、その可憐さとともに、人々に命の大切さを実感させてくれるものと言えます。そして、日々人々の病魔や障害と向き合う医療機関や患者さんにとって、命の大切さや病気や障害の克服への希望を与えてくれるものと言えます。一方、リュウゼツランはメキシコ原産の植物で通常40年から60年に一度きりの開花の時を迎え、その後枯れてしまうため、人生でその開花に遭遇する機会はリュウゼツランのある植物園でも極めてまれとされています。そのようななかで、当院ではこれまでに2005年、2010年とリュウゼツランの二度の開花を経験しています。そしてこの度、三度目の開花の時を迎えています。リュウゼツランの花言葉は「繊細」「気位の高い貴婦人」とされ、その花はまるで「命の賛歌」とも言えるような見事なものです。この花の開花は、病魔と闘う患者さんや障害の克服を目指す患者さんを応援してくれるような存在であるとともに、このような患者さんの癒やしの場である医療機関にとっても、「命の大切さやその美しさ、そして力強さ」を示してくれるとてもすばらしいプレゼントのように思われます。 当院では、2005年に使用可能となったt-PAによる脳卒中の画期的な治療がスタートし、2010年には「第一回の星ヶ丘病診連携研究会」が開始され、地域の医療機関との密な連携が開始されています。今年の開花は3年前に地域医療機能推進機構(JCHO)の一員として公的な医療機関として新たなスタートを切った当院のスタッフにとっても、地域の医療やケアへのさらなる貢献へのチャレンジを応援してくれているように感じています。 院長 松本 昌泰 |