データベース登録事業について

■手術・治療情報データベース事業(NCD等)への参加ご協力のお願い

当院のいくつかの診療科は、一般社団法人 National Clinical Database(NCD)など診療科の専門性に合わせたデータべース事業に参加しています。この事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指しております。
これらの事業を通じて、患者さんにより適切な医療を提供するための医師の適正配置が検討できるだけでなく、担当科が患者さんに最善の医療を提供するための参考となる情報を得ることができます。ご理解の上、以下の内容に関してご了承いただけますようお願い申し上げます。

1.データベース事業に登録する情報の内容

患者さんに行われた手術と治療に関する情報、手術や治療の効果やリスクを検証するための情報(年齢・身長・体重等)を登録します。患者さんのお名前を登録することはなく、氏名とは関係のないIDを用いて登録します。IDと患者さんを結びつける対応表は各担当科で厳重に管理し、事業側へは提供しません。

2.登録する情報の管理・結果の公表

担当科および各データベース事業は、情報の取り扱いや安全管理に関する法令や取り決めを遵守しています。

*「個人情報の保護に関する法律」
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/personal_law.pdf

*「人を対象する生命科学・医学系研究に関する倫理指針」
https://www.mhlw.go.jp/content/000757566.pdf

*「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/iryoukaigo_guidance.pdf

*「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000166275.html

データの公開にあたっては、各データベース事業者が承認した情報のみが集計データとして公表されます。登録するデータがどなたのものであるか特定されることはありません。

2021年10月現在、当院においてデータベース事業に参加している診療科は、脳外科・整形外科・外科・形成外科・循環器内科・泌尿器科・呼吸器外科です。なお、各データベース事業への参加に関してご質問がある場合は、担当科の医師にお伝えください。また、データベース事業についての一般的な情報を知りたい方は下記のホームページをご参考ください。

一般社団法人 National Clinical Database(NCD)ホームページ  http://www.ncd.or.jp/

2021年10月
JCHO星ヶ丘医療センター 医の倫理委員会

■現在参加中のデータベース登録事業

2023/09/01現在

事業名 事務局 ?
専門医制度と連携した臨床データベース(NCD:National Clinical Database) 一般社団法人National Clinical Database http://www.ncd.or.jp/
脊椎脊髄疾患の治療成績についての多施設研究 大阪大学大学院医学系研究科整形外科脊椎グループ http://www.osaka-orthopaedics.jp/959/961/8003.html
緩和ケアチーム登録 特定非営利活動法人 日本緩和ケア学会 PDF
本邦における冠動脈インターベンションの実態調査(J-PCI) 日本心血管インターベンション治療学会 PDF
本邦における心血管インターベンションの実態調査(J-EVT/SHD) 日本心血管インターベンション治療学会 PDF
脊髄損傷データベース構築 脊髄損傷データベース構築研究会 https://plaza.umin.ac.jp/~jmsci-db//index.html
脳卒中データバンク 社団法人 日本脳卒中協会 https://strokedatabank.ncvc.go.jp/
全国胃癌登録 日本胃癌学会 http://www.jgca.jp/entry.html
全国原発性肝癌追跡調査 日本肝癌研究会 http://www.nihon-kangan.jp/html/tsuiseki.html
DPC情報を用いた循環器疾患診療実態調査 一般社団法人 日本循環器学会 http://jroadinfo.ncvc.go.jp/?page_id=6
川崎病に関する全国疫学調査 日本川崎病学会 PDF
日本作業療法士協会「事例報告登録制度」 社団法人 日本作業療法士協会 http://www.jaot.or.jp/science/jirei.html
日本透析医学会統計調査 日本透析医学会 PDF
大阪府下慢性腎不全患者実態調査 大阪透析研究会 ?
厚生労働省院内感染対策サーベイランス 全入院患者部門 国立感染症研究所細菌第二部内 JANIS事務局 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/109-1.html
厚生労働省院内感染対策サーベイランス 手術部位感染部門 国立感染症研究所細菌第二部内 JANIS事務局 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/109-1.html
厚生労働省院内感染対策サーベイランス 検査部門 国立感染症研究所細菌第二部内 JANIS事務局 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/109-1.html
レセプト等情報を用いた脳卒中救急疫学調査 J-ASPECT Study 研究班事務局(九州大学大学院医学研究院) http://j-aspect.jp
NCDを基盤としたDPC・レセプトなど医事データの収集と研究利用 一般社団法人 National Clinical Database http://www.ncd.or.jp/press/2017/02/27/50
日本人工関節登録制度 日本人工関節学会 http://jsra.info/jar-entry.html
Japan Neurosurgical Database(JND)登録について 日本脳神経外科学会 http://jns.umin.ac.jp/
血液凝固異常症全国調査 公益財団法人エイズ予防財団 PDF
先天性補体欠損症全国疫学調査 九州大学病院別府病院 PDF
消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データベース構築 一般社団法人日本消化器内視鏡学会 PDF

オンライン臨床教育評価システム(EPOC2)の使用について

当院は、初期研修医の育成を行っている基幹型臨床研修病院です。
別途定めた臨床研修理念のもと、将来専門とする分野にかかわらず、幅広い疾患・病態に対応できる医師の育成に取り組んでいます。研修医は指導医の下で病棟・外来等にて受持医として診療にあたりますが、診療の安全と質には十分な配慮を行っており、患者さんの同意及び指導医の責任の上、十分な指導・監督のもとで診療を行っております。

医師の研修では、研修医が診療した患者さんの医療情報が東京大学内に設置されている大学病院医療情報ネットワークセンター(UMIN センター)に個人情報を取り除いた形で送られます。この医療情報の移送・管理にはオンライン臨床教育評価システム2(EPOC2)が使用されます。E P O C2は厚生労働省・文部科学省の支援の下、国立大学病院長会議が開発した、臨床研修制度指導ガイドラインに準拠したオンラインのシステムです。全国の多くの臨床研修機関で使用され、初期研修医・指導医・看護師その他医療職が、研修医の評価のために使用するもので、高度なセキュリティにより守られています。

このEPOC2によって集められた医療情報は、臨床研修プログラムの策定・改善、医師臨床研修指導ガイドラインの策定・改善などを含む臨床教育等に使用されます。さらに集積された医療情報は医師の研修・教育などに関する研究に二次的に利用されることも考えられています。
患者さんの医療情報を集積し、医師の研修・教育のために使用すること、及び、将来的に二次利用して研究に用いることに関して、ご質問がある方は下記に記載されているこの研究の担当者までお知らせください。

JCHO星ヶ丘医療センター 医の倫理委員会